3月19日(火)、午前9時30分から体育館で卒業式を行いました。昨日の春の嵐とはうってかわり、温かな春の日差しの中で85名の旅立ちの朝を迎えました。
卒業証書授与 6年間、よくがんばりました。一人一人の成長の重さをかみしめ、万感の思い
平成24年度 卒業式 式辞
柔らかな光の中で、桜のつぼみも膨らみ、確かに春の息吹が聞こえてくる今日の佳き日、東部小学校振興会会長 山内勇貴夫様をはじめ、多数のご来賓の皆様、保護者の皆様のご臨席のもとに、平成24年度の卒業式を挙行できますことを誠に喜ばしく思います。
85名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
卒業証書を手渡した皆さんの瞳は、凛とした輝きを放ち、希望に溢れています。
今、校長として立派に成長した皆さんを送り出す場に立ち会えたことを大変うれしく思います。
さて、皆さんは、小学校の卒業という人生の大きな節目に立っています。しかし、あなたは独りでここに立っているのでしょうか?いや決して独りではない。あなたの身体には、たくさんの人々の思いが詰まっているのです。あなたがこの世に生まれ出るとき、お父さん、お母さんは、この上ない幸せな気持ちであなたを迎えました。そのお父さんやお母さんの親も、そのまた親も、自分の思いや希望を子どもに託してきました。そうして長い年月をかけて、命のバトンがあなたへとつながれてきたのです。だから、あなたは決して独りではない。あなたにつながる人々にとって、かけがえのない希望の星なのです。
そして、卒業を前にそっと振り返ってみてください。生まれてからのあなたも、決して独りでは生きてこられなかったということを。両親のあふれんばかりの愛情につつまれ、多くの人に支えられ、今ここに立っているということを。これからの人生において、何かの壁にぶつかり、「自分はだめだ。自分なんていなくてもいい」とくじけそうになったとき、「自分は独りではない。かけがえのない存在なんだ」ということをきっと思い起こしてください。
皆さんの後ろにはたくさんの応援団がいます。この東部小学校で皆さんにかかわった担任の先生方も、私たち職員もその一人です。これからも、ずっと皆さんを応援しています。
ドラえもんで有名な漫画家 藤子F不二雄さんは、「小さい頃から劣等感の塊で、のび太は自分の分身です」と言っています。しかし、漫画家になる夢を追い続け、多くの人に夢と感動を与えました。大好きなことを一つでももっていれば、今は人と同じようにできなくともあきらめる必要はありません。夢や目標をもって、それを追い続けて欲しいと思います。一歩一歩、小さな枝を広げ、細かな根をしっかりはりながら歩んでください。
保護者の皆様、お子様のご卒業おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。 お子様の今日の姿を6年前の入学式の姿に重ねられたとき、感無量の思いで一杯のことと思います。これまでの子育てにおいては、我が子が転ばぬよう、先回りして杖を差し出してやることも多かったことと思います。しかし、これからはその成長を信じて、できるだけ子どもの後ろに回り、そっと背中を押したり見守ったりしながら関わっていただければ幸いです。
これまでの小学校に寄せる熱い思い、そしてご協力、誠にありがとうございました。
終わりになりましたが、公私ともにご多用の中、本日ご臨席を賜りましたご来賓の皆様には、心より御礼申し上げます。地域の皆様方のお力添えと見守りで、子どもたちも6年間安心して小学校生活を送ることができました。心も身体もこんなに成長したことを皆様方と共に喜び合いたいと思います。未来を拓く地域の大事な後継者である子どもたちに、これからも一層の応援をお願い申し上げまして、式辞といたします。
平成25年3月19日
滑川市立東部小学校
校 長 西 元 正 史